【ADV/官中】僕の好きな人の好きな人は、女装した僕でした【OD/2.03G】

主人公

春日 蛍（かすが ほたる）　本名：蛍乃 春樹（けいの はるき）

姉の千鶴が経営しているファッションブランドの専属女性モデル「春日 蛍」として働いている。
できることなら女装をしたくはないが、少しでも家計の助けになればとモデルとしての自分を受け入れている男の娘。
姉が作った可愛い服を着ることに関しては実は楽しみの一つであったりもする。

性格は、心優しく真面目で世話焼き。
正義感や責任感が強く、困っている人を見過ごせないタチ。
映画のヒーローのような屈強で逞しく、堂々とした男らしい自分を夢見ているが、実際の彼はその正反対で、まるで花園の乙女のように華奢で大人しく女の子らしい。
そんな自分にコンプレックスを抱いてしまっていて、女性らしさを指摘されると落ち込んでしまう。

本人的には不服だがグータラな姉の世話をずっとしていたため女子力が高い。
特に家事全般は得意かつ好きで、料理や掃除、洗濯をノリノリでこなす。
ファッションモデルの仕事をしていることもあってか、仕草や振る舞いも年々女性らしくなっており、女装すればまず性別がバレることはない。

女装自体は、姉に頼み込まれて幼い頃から日常茶飯事のようにさせられていた。
それもあってか女装すること自体への抵抗感は少ない。（だからと言 って女装を完全に受け入れているわけではない）
「春日 蛍」という名前は幼い頃に千鶴に連れて行かれたアイドルオーディションで付けた芸名。
モデルとして仕事を始める際もその名前をそのまま使っていた。

楠 清佳（くすのき きよか）

世に名を馳せる楠グループの一人娘かつ若き実業家。
学生の身でありながら清佳本人も世界的に有名な化粧品会社の社長をしており資金は潤沢。

蛍（女装主人公）とは幼い頃に出会っており、彼女の引っ越し等、事情があって離ればなれになるものの、常に彼女への想いを絶やさずにいた。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉を体現しているかのように容姿端麗、才色兼備、お淑やかで気立ても良く物腰も柔らかい完璧なお嬢様。
――だと見た目の印象から周りからは思われがちだが、実際は、心の赴くままに行動するパワフルな女の子。
奇天烈な行動に出ることも多く、目的のためには手段を選ばない残念な美人。

裏表なく素直で一生懸命な女の子。
『それが心からの望みであるなら、たとえ他人に何を言われようとも自分の心に正直であるべきだ』という信念を持っており、彼女の言動もその信念に基づいている。

幼い頃は立場ゆえに自己を殺し「楠グループの令嬢」という役割を全うしていた。
本音を隠した建前だけの人間関係の中にいることが日常茶飯事だったことで、
他人を信用することと、自分の本音を隠すことが当たり前になっていたが、意識が変わったのは、小学6年生の夏。
千鶴に女装させられてアイドルオーディションに出され帰宅途中の蛍に出会ってからである。

蛍乃 千鶴（けいの ちづる）

主人公の4つ上の姉。
自身の立ち上げたブランド「HOTATURU（ホタツル）」のファッションデザイナー。
外国での知名度はあるが、日本ではまだまだ認知されていない。

仕事の場では、大人の色気を感じるような凜々しく格好いい女性だが、自宅では面倒くさがり屋のぐーたらダメ女に大変身。
朝も一人で起きられず、家事も一切できないので、弟の春樹に生活のほぼ全てを頼り切っている。
仕事で忙しい時には駄々をこねたり、春樹に甘えに行ったりと幼い面もある。
そのクセ、大の悪戯好きで茶目っ気にも溢れている。
人をからかったり煽ったりするのが好き。
年長者の威厳はまるでない。

藤堂 愛（とうどう あい）

清佳のお付きのメイド。
イギリス人とのハーフで金髪。
代々楠家に仕えている藤堂家の一人娘。

清佳とは姉妹同然に育ったため、清佳が弱みを見せる数少ない人物。
愛自身も従者という立場以上に清佳を大切に想っている。
しかし、基本的には清佳のことを小馬鹿にしている（彼女なりの愛情表現）。
根っこでは深い信頼と尊敬を寄せており、彼女の幸せを祈っている。

基本的に誰に対しても慇懃無礼で、感情をあまり表に出さない冷徹無情な女の子。
頭の回転が速く、どのような事態にも取り乱さず対処できる冷静さを持つ。
観察能力も高く、察しも良い。
暴走しがちな清佳の世話をし続けてきたため、そんな能力が培われた。
素の性格は、毒舌家でリアリスト。
直情タイプの清佳とは正反対。
親しい人にはドSで、歯に衣着せぬ物言いで正論を告げることが多い。
一方で、使用人としてのサガなのか世話焼きでお節介焼きな面もある。
感謝されるとこそばゆいタイプ。